僕は、新入社員の頃から下記のようなコンプレックスがありました。
- 何の能力もない
- 初めての人と話すのが苦手
- これといった特徴がない
同じタイミングで入社した同期は、学生時代から起業した経験があったり、人から好かれるコミュニケーション能力があったり、僕のないものをたくさん持っていたので、本当に焦りました。
そこで、僕は自分自身を頑張らせるために、【自己洗脳】をかけていきました。
【自己洗脳】とは大げさな表現ですが、要するに自分を鼓舞(こぶ)するために自分にいろんな言葉を言い聞かせるということです。
それは思った以上に効果抜群で、多くのものを得ることができました。
しかし、多くのものを失いました。
そこで今回は、自己洗脳がもたらした効果と災いについて書いていきます。
ではいってみましょう!
この記事を読んでもらいたい人
- 仕事のやる気が出ない
- 成果(数字)から目を逸らしたい
- 自分がやっていることが社会の役に立っている気がしない
- 今の仕事が自分に合っていないと感じる
- 周囲の人に比べて能力が低いというコンプレックスがある
このような人です。
ちなみに入社当初の僕は全部当てはまっているという最悪な状態でした。
一つでも当てはまると、結構辛いですよね。
だからこそ、誰よりも働こうと自分自身を洗脳しようとしたのです。
毎日自分に言い聞かせていた【自己洗脳】ワード
- 仕事以外の時間は自己研鑽にする
- 労働日は月曜~日曜まで週7日
- 労働時間は、7時〜終電まで(週1回は徹夜)
- 趣味はカス。時間・労力・金の無駄
- 仕事に関する愚痴を言うくらいだったら、死んだ方がいい
- 上司の言うことは絶対
- 数字は人格
今、改めてみてみると、『やっちまってるな・・・』と思うくらい今風じゃないですね。
これじゃ、【自己洗脳】ではなくて【自己ブラック】といってしまった方が良さそうです。
でも、これくらいしないと周りに置いていかれる一方だと思っていたので、毎日自分に言い聞かせて仕事をしてきました。
正直、2日に1回くらいは家に帰ってから泣いて、シャワーで流して、また仕事にいく、みたいな生活をしていました。
【自己洗脳】を徹底するためにやっていたこと
上記のようなちょっと過激目なことを実践しようとしていても、どうしても自分自身に甘えと不安が生じます。
仕事に関する充実感はあったものの、それ以外の、自分の人生に関する充実感は全くありませんでした。
でも、『こんなに働いている俺ってサイコー!』と思い込むために、あることを実践していました。
それが、日記です。
日記で、毎日学んだこと、感じたこと、ブラックな自分を肯定することを書き続けました。
【自己洗脳】がもたらした成果
こんな感じで毎日を過ごしていると、仕事に関してはあらゆるメリットがありました。
幸いにも僕の仕事の場合は、業務範囲がかなり広かったので、それだけの仕事量をこなしていくとできるようになることも多かったのです。
毎日淡々と、同じ作業を繰り返す仕事だと、この洗脳は危ないですが、いろいろな経験とスキルを身につけられる仕事であれば、このように洗脳することで、出来ることが多くなります。
そして、少しずつ自分で仕事を取ってきたり、創り出すことができるようになり、コンサルティングフィーの実績で表彰を受けるようになりました。
さらに、クライアントの業績を上げていく力もつけていったので、自分のクライアントから【モデル企業】と言われるような成功事例を創り上げていくことができました。
よくわからないけど、がむしゃらにやりまくったらいつの間にか成果が出ていたような感覚です。
【自己洗脳】がもたらした災い
上記のように、僕の場合は成果を出すことができて、本当に大変な日々だったけど良い経験だったと思います。
しかし、【自己洗脳】の恐ろしさにも気づきました。
仕事以外、全く充実しないのです
そして、『自分の人生ってなんだ?』という疑問を抱きはじめ、葛藤が始まります。
洗脳していなければ仕事を頑張ることができない、でも洗脳を解いてしまうと今の実績を出し続けることができないという不安を抱えながら生活していくことになります。
しかも、あらゆる人間関係を切り捨ててきたため、友達もかなり減りました。
今更引き返せない、みたいな状態になります。
さらに、今まで信じきっていた上司の言うことも変化し始めました。
今までは、コンサルティングのやりがいをものすごく感じさせてくれるような言葉を伝えてくれて、本当にいい仕事ができていると感じてきたのですが、だんだんと稼ぐことのみの言葉に変わってきました。
でも、それも当然かもしれません。
サラリーマンである以上、会社から言われた数字を達成しないと自分のポジションが悪くなります。
だからこそ、本来のお客様の役に立つということよりも、とにかく稼ぐことにいってしまいます。
ここでは多くを書きませんが、その結果、僕は精神疾患を患い会社にいけなくなりました。
洗脳してきたことは、本来の自分ではないため心と体が一致せずに、過度なストレスを抱えていたようです。
自分自身でも、気づくことはできませんでした。
【自己洗脳】の効果を最大限に活用し、災いを回避する方法
上記のように、自己洗脳にはいい側面もあれば悪い側面もあります。
ただ、いい側面に関しては、自分の仕事の範囲を広げるし、充実感を高めてくれます。
できれば、そのいい側面だけの効果を享受したいものです。
そこで、僕が考える方法としては、シンプルに下記の通りです。
自己洗脳をするのはOK、だけど洗脳以外の自分の時間も確保する
これに尽きます。
なかなか仕事のやる気が起きないという方は、自己洗脳をしていった方がいいです。
結局、できない仕事をやり続けても楽しくはならないので、まずは洗脳してできるようになるまで努力を続けることも大切です。
しかし、洗脳を強くしすぎると僕のように精神と体のバランスを崩してしまうので、洗脳とは完全に切り離した時間を作った方がいいです。
個人的にオススメなのな、非日常の環境か、自然を感じられる系の時間です。
非日常と言っても、プールとかで🆗です。
プールは、水の中で音・重力・電波といったあらゆる日常から気軽に離れられるので結構オススメ度は高いです。
自然を感じられる系は、ダイビングや登山がいいと思いますが、簡単なものでいくと観葉植物を育てるとかでもいいと思います。
人間はどんなに頑張っても自然の力には勝てません。
自然の偉大さを感じます。
少し話が逸れましたが、自分を洗脳しつつ仕事を頑張りながら、心と体のバランスを崩さないようにしていけば、圧倒的に仕事の成果を出せるようになりますし、できることが増えると仕事自体が楽しくなります。
仕事を、楽しく成長できる環境にするためにも、この記事を少しでも参考にしていただけると幸いです。
ではまた。
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