普通のかき氷屋VS 苺かき氷専門屋では苺かき氷専門の屋台が圧勝
夏の風物詩といえばお祭り!花火!屋台!と言うことで大阪の淀川花火大会に行ってきました。
ものすごい人の数と屋台が立ち並ぶ、まさに夏!と言う感じの雰囲気で、ワクワクします。
そんな中、10名ほどの列ができていたのが苺かき氷専門店です。
普通のかき氷に苺のシロップと練乳をかけて400円と言う強気の値段設定なのですが、多くの人が買おうと列を作っていました。屋台のテントには練乳のかかったかき氷の写真に”苺氷(いちごごおり)”と出ていました。
一方で、その4店舗ほど隣にあったのは、いわゆる普通のかき氷屋さん。値段は300円で、シロップの種類はメロン、イチゴ、ブルーハワイ、レモンの4種類。テントにはシンプルに”氷”と一文字だけ出ていました。
300円のかき氷屋さんの店先には、練乳を自由にかけられるように置いてあったので、普通に考えて、苺のかき氷が食べたいのであればこちらの屋台で300円でイチゴ味のシロップをかけてもらって練乳をかけたほうがコスパ高いですよね。
でも、300円の屋台には残念ながらお客さんが一人もいませんでした。
なぜでしょう?
今の時代、専門店化したほうが商売が上手くいく
それは、お客さんがそこで買う理由が明確になるから
これは、モノに溢れている今の時代の特徴と言えるでしょう。
モノが少ない時代:モノをいっぱい作れば売れる
モノが多い時代:お客様が買う理由が明確になければ売れない
今の時代は、あらゆるモノが安くすぐに手に入ってしまう非常に便利な時代なので、完全にモノが多い時代と言えるでしょう。
だからこそ、お客様が買う理由を明確にする必要があるのです。
屋台に出ている苺かき氷のお店は本当に上手いこといってました。
400円という値段設定でも、苺かき氷に特化して、しかも写真付きのテントを出すことによって下記のような印象を感覚的に感じることができます。
- 苺のかき氷だったらここが一番美味しそう
- かき氷を食べたいというか、映えそう
- 隣にいる女の子に喜ばれそう
といった感じです。
1.苺のかき氷だったらここが一番美味しそう
専門店化した時にお客様がもっとも選ぶ理由となる大きな要因です。
特定の分野で”専門店”と打ち出すと、それだけで権威になるのです。
例えば、チーズタルト専門店、タピオカ専門店、なんかがあるとカフェで多くのメニューから注文するよりも美味しそうな感じがしますよね。
2.かき氷を食べたいというか、映えそう
半透明のかき氷にピンクの苺シロップ、そして上から雪のようにかけられた練乳の写真が大きくテントに載っかっているので、なんだか見ているだけで映えそうなんですよね。
今は、純粋にかき氷を食べるだけよりも、お祭りに行ってる自分たちを写真に撮ってSNSにあげる思考が強い人が多いので、この”映えそう”と言う感覚がとても重要です。
3.隣にいる女の子に喜ばれそう
これは余談です。
でも、普通のかき氷屋でなんとなくかき氷を買うよりも、上記のような素敵な写真がある苺かき氷を買ってあげた方が”可愛い!おいしそう!”って言ってもらえそうですよね。
そしたら、男だったら買ってあげますよね。
まとめ:モノが多い今の時代は、専門店化すること。何故ならそこで買う理由が明確になるから
後半、話が少しそれましたが、要するに専門店化した方が儲かるということです。
それ以外にも専門店化するメリットとしては
- 純粋にコストが下がる
- 誰でもすぐに作れるようになる(育成がラク)
- 一つのことを突き詰めるから本当に品質が上がる
ということがあります。
このあたりは、専門店化についてもう少し詳細に別の記事にまとめていくとして、今回はここまでにします。
ではまた。
コメント