お疲れ様です。ワキログです。
僕が前職である経営コンサルティング会社に入りたての頃、上司のクライアントさんである社長にものすごく失礼な質問をしたことがあります。
しかし、真剣に答えてくれた社長の言葉が印象的だったので、今回の記事にまとめていきたいと思います。
高額なお金を払うことに価値がある
イメージはあるかもしれませんが、コンサルティングフィーは高額です。
入社当初の僕の月給よりもはるかに高い金額を、クライアント様である社長がコンサルタントに毎月払っていたのです。
コンサルタントの訪問回数は月1回です。
まだ経験が浅い頃、なぜこんなにも高いコンサルティングフィーを払うのか理解ができませんでした。
もちろん、上司の提案は具体的でわかりやすいものだったのですが、日常の感覚とはかけ離れすぎていたのです。
そして、上司がいない場でこっそりクライアントの社長に聞いてみたのです。
本当に失礼ですけど、なんでこんなに高いお金を払うんですか?
確かに高いよ~ちょっと頼んでまけてもらってよ。笑
まあそれは冗談だけどさ、高いお金を払うからこそ価値があるんだよ。
これだけのお金を払うとなると、僕も結構覚悟しないといけないからね。
勿体無い精神で教えてもらったことは絶対取り組んでやるって思うでしょ。
そしたら、成果が出る。
まあもちろんもらう提案も具体的で良いんだけどね。
今思うと本当に失礼な質問だし、答えてくれた社長が素晴らしい人格者だと思います。
これも、当時22歳だった僕の若さの特権でしょうか・・・・。
しかし、社長の話は僕にとって衝撃的でした。
本来であれば、『こんな情報に価値があるんだよ!』と言う回答を期待していたのですが、逆に、『お金を払うから価値がある』と言われたのです。
無形サービスの本質を考える
最も重要なのは、実践して成果を出すこと
コンサルティングのような情報の提供を受ける場合には、実践して成果に繋げなければ何の意味もありません。
中途半端な金額、あるいは無料で手に入れた情報はなかなか本気で実践しようと思いません。
経営者は常に業績を上げるための施策、会社をよりよくするための方法を考えています。
しかし、例えば、『営業力を強化するためには個々の日々の訓練と会社としてのハードの整備が必要だ!』とわかっていはいるものの、なかなか行動に移すことはできません。
実際に、僕も多くの経営者様とお会いしている中で『わかってはいるんだけど・・、なかなかね。』とおっしゃる方がかなり多かったのです。
そこで、
『なかなか、なんですか?』
と聞くと
日々の業務が忙しい
今はちょっとバタバタしてて
と答えます。
多分、一生バタバタしているんだと思います。
そこで、コンサルタントに依頼すると【なかなか】が【なんとかしないと!】と思えるようになるのです。
※もちろん、コンサルタントによる成功確率の高い提案が前提です。
変にケチると損をする
誰でも、無駄な出費はしたくありません。
何かにお金を払うときは、少しでも安く済ませようとする気持ちが働きます。
例えば、筋トレをしようとしたらどんな選択肢があるか?
アブローラー(腹筋ローラー)を1,000円で購入するのも良いでしょう。
このアブローラーは、安いのに絶大な効果を発揮します。
正直、アブローラーとトレーニング用のチューブがあればかなり効果的なトレーニングができます。
しかし、何故多くのアブローラーやゴムチューブが購入1週間後にはクローゼットの中に綺麗に収納されて、取り出されなくなるのか。
それは、最初から『使わなくなったら勿体無いから安いのにしておこう』と言う、使わなくなる前提で購入しているからです。
本格的な肉体改造はジムに行った方が良いですが、ダイエットで数キロ落とすくらいであれば、普通に食事に気を使って簡単な運動をすれば誰でも簡単にできます。
でも、そう言った『本当はやった方が良い』と言う弱い意思は、目の前で湯気を上げるラーメンや夜中のスナック菓子に簡単に負けてしまいます。
そのような弱い意思を行動に変えてくれるのが、高額なダイエットプログラムであるRIZAPです。
もちろん、寄り添ってくれるパートナーがいるというのは大きいですが、高額なお金を払う効果も大きいです。
上記のように、中途半端にケチると結局使わないダイエットグッズが家に眠ってしまいます。
しかし、それ以上に大きな支出は時間です。
ダイエットにでも言えることですし、無料のセミナーに参加したり自己啓発のYoutube動画を永遠に見て何も行動しない、というように時間を浪費してしまうのです。
アブローラー代は働けば取り戻せますが、無駄に過ごした無料セミナーに参加した時間は一生取り戻すことができません。
だからこそ、ケチは損なのです。
価値を最大限に享受するための支出は投資になる
コンサルティングを依頼する目的は、業績向上や業務改革といった成果に繋げること。
ダイエット用品を購入する目的は、健康的な体になること。
セミナーに参加する目的は、聞いた内容を実践に活かすこと。
といったように、それぞれの行動には目的があります。
変にケチって、中途半端に時間とお金を浪費してしまうのは本当に勿体無いので、いっそのことお金を払って自分のお尻に火をつけた方が良いかもしれません。
そのような支出は、最終的に成果に繋がるので浪費ではなく投資となります。
他にも僕は、人からもらったり借りたりした本は読まないという性質があるため、必ず買うようにしています。
自分の性質を知り、最も行動に移せる方法を認識した上で適切な投資をすることが大切です。
社長の意外な発言からの学びでした。
ではまた。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。
このブログのコンセプトは『働くって、本当は楽しい』を配信することです。
主に過去なかなか実績を出せずに悩んでいた自分に対して、当時知っておきたかった考え方や手法を伝えるものです。
仕事は本質的には楽しいことだと思うのですが、少し歯車が合わなくなるだけでとても辛いものへと変化します。
少しでも、働く楽しさを感じていただくためにも更新していきますので、これからもワキログをよろしくお願いします!
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