失敗には2種類ある。【やった方がいいと思うこと】を全部やると、良い失敗ができる

会社員の方へ
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この記事は入社1年目〜3年目くらいの若手向けです

新人の頃は、何もできなくて当然です。

なので、最初の頃は先輩や上司からもらった仕事をこなすことが主になってきます。

そして、頼まれた仕事をやった結果、怒られたり注意を受けたりと、様々なアドバイスをいただくことがあります

そうやっていただいたアドバイスを次の仕事に生かして成長していくのです。

怒られたり注意を受けたりするということは、何かしら至らなかった部分があるということで、つまり失敗ということです。

今回は、そんな失敗に関するお話を記載していこうと思います。

ではいきましょう!

失敗には2種類あります。それは、【良い失敗】と【悪い失敗】です。

良い失敗:【やった方がいいと思うこと】を全部やりきった上での失敗

悪い失敗:【やった方がいいと思うこと】を『まあいっか』と手を抜いた結果の失敗

やった方がいいと思うことというのは、つまり自分で気づける範囲のことです。

そして、この気づける範囲というのが、自分の現状の能力です。

どういうことか、以下の例を見ながら考えていきましょう。

あなたは新人として、社内プレゼン用の企画書の作成を依頼されました。

企画書の作成は、社内向け、社外向け問わず結構普通にあります。

そんな時、フォーマットがあればいいのですが、自分で一からフォーマットを作成しようとする時何を意識しますか?

  • 企画書の全体構成を、現状の課題→解決することのメリット→具体的解決作と導入スケジュールとする
  • スライドの中に画像やグラフを挿入しながら、視覚的にわかりやすくする
  • 全体のデザインを会社のイメージカラーに合わせる

というところまでイメージできたとします。

そして、自分ができる範囲で最大限のものを作成できました。

その企画書に対する上司からのフィードバックは下記のようなものだとします。

  • 数字の根拠になるデータ元を掲載した方が良い
  • 企画書にページ番号が振られていなく、説明がしづらい
  • 目次の追加と、ページに今何を伝えようとしているかの項目を追加した方が良い
  • 導入スケジュールがルーズすぎるから、もっとタイトに設定し短期で成果が出るように見せた方が良い・・・などなど

こういったフィードバックを『なるほど〜確かに!』と素直に受け入れて、次の仕事に生かせるかどうかは、初めの段階で、自分の気づける範囲のことを全部やったかどうかにかかってきます。

中途半端に

『グラフを入れた方が良いけど、面倒だからいっか』と手を抜いてしまうと、自分の気づける範囲内のことを指摘されるので、『そんなことはわかってるんだけど・・・』と、素直に受け入れることができません。

そうすると、他のアドバイスも流してしまい、結果として次の仕事に生かすことができなくなります。

若手の内の仕事の品質の目安は、自分の中で『こんなのどう考えても非の打ち所がない!』くらい思える品質です。

それでも、能力が到底及んでいないので、指摘はされます。

しかし、それだけ本気でつくり込むからこそ、自分が気づける範囲外のアドバイスをもらうことができて、気づきの幅が広がるのです。

【やらなくていいこと】を判断できるようになるのは、【やった方がいいと思うこと】をやりきった結果です。

とはいえ、【やった方がいいと思うこと】を全部やっていると時間も体力も足りません。

しかし、安心してください。

【やった方がいいと思うこと】を全部やりきっている内に『これはやらなくてもいいんじゃないか?』ということに気がつき始めます。

更に、それだけやりきっていると、ノウハウやデータが蓄積されていきます。

企画書のフォーマットは一回作ってしまえば使い回しできますし、自分なりの営業ツールや営業トークも一回確立してしまえば継続して使うことができます。

そして、年次が上がるにつれて、更に多くの仕事をこなしたり、レベルの高い仕事ができるようになります。

極めて効率が悪いのは、『ま、いっか』を繰り返してアドバイスを次に生かすことができず、一生【今の気づきのレベル】から成長しないことです。

【やった方がいいと思うこと】でもあまりにも時間がかかるとあらかじめ想定される場合は、やるべきかを聞くのもOK

例えば、企画書に挿入するグラフを作ろうとすると膨大な時間がかかり、かつ、そのグラフがプレゼンの中でどれほどの重要度がわからない場合は、やるべきかを上司に聞くのもアリです。

すると、グラフを挿入しない代替案を教えてくれるかもしれないし、効率的なグラフの作成方法を教えてくれるかもしれません。

ここで重要なのは、決して『ま、いっか』と自分で判断して放置しないことです。

まとめ、気づきの範囲をやりきった上での失敗は、気づきの範囲を拡張させる。気づきの範囲とは、自分の能力である。

どこまでのことに気づき想定できるかは、経験と知識によっても変わってくるので、この範囲を広げることが成長につながります。

最初は、誰でも何もできない状態です。

だからこそ、自分の力の限り(気づける範囲)のことをやりきり、その結果の失敗は貴重な財産になります。

仕事を楽しく、成長できる場にするために、少しでもこの記事をお役に立てていただけると幸いです。

ではまた。

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