病院から学ぶ仕組み化の重要性

経営者の方へ
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“医師は儲かるかもしれないけどマジで大変”な件

本日病院へ行った時の話です。

朝9時に開く病院で、事前にWEBで9時に予約をして行きました。

その医院の概要はこんな感じです。

  • 2018年4月に完成した新ビルのワンフロアで内科と皮膚科を開業
  • 恐らく同族で、内科の先生は旦那さん、皮膚科の先生は奥さん
  • 院内の医師は2名のみ
  • 施設も設備も最新機器を導入

予約通り9時に受付へ行くと・・、

まだ先生が到着していないので何時に診察を開始できるかわかりません

と言われ、受付の方々は対応に追われていました。

恐らく、お盆で先生方が2人でどこかへ行っていたと思うのですが、台風10号の影響で交通機関が遅れたのでしょう。

比較的時間に余裕があったので、『ま、いっか』なんて思いながら待つことにしました。

受付には予約をされている方、当日飛び込みの方がどんどん増えて、待合室には20名ほど座っているという、なかなかカオスな状態になっていました。

ここで感じたのが、病院で売り上げをつくれる人間が医師しかいないという大変さです。

6年間大学で必死に勉強をして、安い給与で研修医期間を経て、病院で経験を積んで、ようやくの思いで開業した自分の医院でも、売り上げをつくることができるのは自分しかいないわけです。

一部、看護師さんに任せられる部分もあるかと思いますが、先生の到着が遅れ、完全に停止している病院内を見渡していると、医師がいないと全く回らない経営をしていると言わざるを得ません。

開業して成功するには、経営スキルが必要

上記のように自分が開業して医師として働き続けるというのは、医師を天職として本当に好きで働いている方からすると本望かもしれませんが、継続的に病院を経営していこうとすると、自分が働き続けるわけにはいきません。

少しでも台風で交通機関が遅れたり、自分自身が病気になってしまったりすると、完全に売り上げが立たなくなってしまうからです。

そう考えると、病院といえど経営が必要になります。

主に、マーケティングとマネジメントです。

まず、マーケティングに関しては利益率の高い商材を扱い、集客をすること、

マネジメントに関しては、看護師、スタッフの管理に加え、自分以外で診察ができる医師を雇うことです。

このあたりを上手く回していかないと、継続的に経営をしていくことは難しいです。

その中でも、自分以外で診察ができる医師を雇うというのはハードルが高く、任せることが難しいでしょう。

医師は高度な専門性と技術が必要であるので、誰にでも任せられるわけではありません。

頼れるだけテクノロジーに頼る

冒頭にも記載しているように、設備は最新のものを取り入れているので、実際に先生が施術をするということはあまりなく、設備を上手く使いこなしている印象です。

これだけ技術が進歩している中であれば、確かに医師の属人的な判断力と技術に任せるよりもテクノロジーの力をプラスする方が合理的です。

※それでも知識と経験に基づくその場での判断等が必要なので、医師の力は偉大です。いつもありがとうございます。

最新機器を導入して自分以外の医師でも施術ができるようにしたり、治療の品質を一定程度担保することもマネジメント、仕組み化の一環です。

経営において、属人性を極力下げる仕組み化は超絶重要

拡大と品質確保のために、属人性を下げる仕組みを導入することは重要です。

営業であれば提案のレベルに差が出ないように、全員がiPadで視覚的にわかりやすく説明をできるようにしたり、経理であれば抜けもれや計算間違いをしないようにシステムを導入したり、会社では仕組みを構築し、日々運用しているわけです。

社長がいつまでも自分自身で営業や技術関係、経理の仕事をし続けていると衰退しかありません。

だからこそ、社長の業務を棚卸しし、人に任せられる業務を整理して仕組み化する必要があります。

その時に役立つのは、“同じ業界で既にその分野において仕組み化できている会社”を探し研究することです。

仕組み化は、商品開発以上に自分で考えるのは難しいので、他の会社の仕組みを研究して自社にカスタマイズしながらパクった方が制度もスピードも上がります。

それが自分でできなければ、コンサルタントを使って提案を受ければいいと思います。

社員さんが生き生きと自分らしく働ける環境を作り、お客様にとってもより良い価値を提供できる会社になるために、少しでもお役立ていただけると幸いです。

ではまた。

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