※この記事は長くなるため、前編と後編でお送りします。本記事は前編です。
以前、上司がマウントを取る方法としてこのような記事を掲載しました。
この記事に対して下記のような反応をいただきました。
まじわかるわ〜・・・
実際に経験してないとこんなリアルなこと書けないですよね・・・
これって実在する人のことっすよね・・・
はい、確かに・・・。
あまり細かくは記載しませんが、僕自身、もしくは僕とかなり近くにいる人の経験と捉えていただいてOKです。
そして、前回の記事の最後の方で少しだけ【隠れマウント】と言う言葉が出てきました。
今回は、その隠れマウントについて考えていきたいと思います。
【隠れマウント】とは
前回の記事で紹介していますが、マウントとは相手の身動きを封じて一方的にボコボコにする方法です。
そして、前記事では目に見えるわかりやすいマウンティングを紹介しましたが、世の中にはもっとわかりにくいマウントが存在するのです。
それが、【隠れマウント】です。
かなり広い隠れマウントでいうと、日本国憲法やその他の法律でしょう。
日本人で有る限り、法律にマウントを取られています。
もっと狭いマウンティングで行くと、会社の一定の部署内とか、個人間におけるマウンティングです。
このマウンティングの特徴は以下のようなポイントがあります。
- 相手に気づかれにくい
- 気づかないうちに逆らいにくい上下関係を作れる
- 辞めにくい雰囲気を作ることができる
隠れマウントのポイントは、相手に気づかれることなく侵食していけるというところです
目には見えないのです。
格闘技でいうと、相手の上に乗るのではなく、ローキックで左足だけ攻めるみたいなジワジワと相手をいたぶって身動きを封じていく戦法です。
自分たちの仕事が一番マウンティング
これは、会社を辞めさせないためであったり、長時間働かせることができるマウンティングの一種です。
常日頃より、自分たちの行なっている仕事の大義をアピールします。
仕事をしていると、若手の場合は雑用も多いしモチベーションが下がるタイミングがあります。
そんな若手に向けた効果的なマウンティングです。
例えば、コンサルティング会社の場合はこんな感じです。
こんなにも多くの経営者と関わることができる仕事は他にない。世の中で一番商流の高いポジションである経営者と一緒に仕事をしているからこそ、普通のサラリーマンと同じような気持ちでは仕事をしてられない。
だから、この仕事ほど成長できる環境はないんだ。
この仕事ほど成長できる環境がないと言うことは、暗に他の仕事をする意味がない=この仕事は辞めるべきではないと言う印象を与えることができます。
しかも【経営者と関わる仕事】という理由で、『経営者は365日24時間仕事のことを考えているんだから、俺たちも365日24時間仕事のことを考えているのが当たり前だ!』という働いて当たり前と言うマウントを取ることができます。
上記には経営コンサルティングの場合を例にしていますが、どんな仕事にだっていくらでもこのような大義っぽいことを言ってマウントを取ることは可能です。
【住宅会社の場合】
お客様の一生を左右する家づくりに関わる仕事なんだから、その自覚を持って仕事をしなきゃいけないんだ。だから365日24時間働いて当然だ。
【保険会社の場合】
お客様の病気や生死に関わる重要な仕事なんだ。こちらの提案次第でお客様が自分の人生を安心して過ごせるかが決まる。だから365日24時間働いて当然だ。
【メガネ屋の場合】
目に見えるものが『その人にとっての世界』だ。メガネはその人の世界を良くも悪くも変えることになる。だから365日24時間働いて当然だ。
このように、自分たちの仕事がどれだけ社会的大義があるのかを日頃から伝えることによって、いっぱい働くのが当たり前、会社を辞めさせない、というマウンティングをすることができるのです。
長時間労働の誘発や過度なプレッシャーを与えるためではない大義の説明は『ただの良い教育』になるのでマウントは取れません。
他の会社は悲惨マウンティング
上記と少しかぶる部分はありますが、他の会社に行っても悲惨というマウンティングもあります。
会社によって、いい部分と悪い部分があるのは当然です。
【他の会社は悲惨マウンティング】を行う場合には、できるだけ、自社のいいところと他の会社の悪い部分だけを抽出して伝えるようにすることが重要です。
【中小企業で働いている場合】
大手で働いたところで、任せられる業務は少ないし会社の歯車になるだけだ。
そんな思考停止していても成長はできないし、上下関係や人間関係に悩まされるだけだ。しかもルールも厳しくて今ほど自由に仕事をすることもできない。
大手なんて入ったところで悲惨な結果しかない。
【大手で働いている場合】
ベンチャーでもっと自分に決定権と責任のある仕事がしたいと言いう奴がいるが、そんなに決定権と責任を持って自由に仕事がしたいのであれば、独立するべきだろ。独立もできずにただ自由に働きたいと言っても受け入れたいと思う会社なんてない。
しかも、中小企業なんていつ潰れるかわからないし将来の保証だってないんだ。
ベンチャーになんて入ったところで悲惨な結果しかない。
こんな感じで、自分の会社に合わせて周りの会社がいかに悲惨であるかというトークを変えつつ、日頃から伝えていくのです。
重要なのは、日頃から伝えるということです。
社員から『辞めたい』と言われてからこのような発言をすると、辞めさせないための引き留めと受け取られてしまうのでよくないです。
【隠れマウント】の最大のポイントは、相手に気づかれずにマウントを取ることなので、何気ない日常でこのような考え方を植え付けておくのです。
マイルマウンティング
これは正直職種によります。
僕の以前の職場は
- 毎日出張
- 全額自分で立て替え
という条件があったので、マイルとかクレジットカードのポイントが異常に貯まります。
そうするとこんな会話がされるようになります。
今年は20万マイル溜まったぞ〜。
家族でビジネスクラスでハワイに行ってきたぞ〜。や〜ダイヤモンド会員だからラウンジはファーストクラスラウンジだし、快適だったな〜。
正直、マイルの効果は絶大です。
職種にはよりますが、個人での建て替え金額が大きい会社は常人では考えられないくらいマイルが貯まります。
しかも、飛行機に乗る回数がかなり多いので、各航空会社の最高ランクの会員になっている人がほとんどです。
そして、そのマイルこそ【日々休みなく仕事をしている事実】を帳消しにするかのように錯覚させることができるのです。
マイルなんてたまらなくても、『健康でプライベートが充実していて精神的圧力も少ない状態で生きる方が幸せなんじゃないか?』という問いを封印することができます。
続きは後編へ
本記事は、【隠れマウンティング】の前編です。
後編では下記の【隠れマウンティング】をご紹介する予定です。
- 実績を出すまで辞めるなマウンティング
- 正しい退職法マウンティング
- あなたは評価されてるよマウンティング
- 全奢りマウンティング
- ローカルルール(条例)マウンティング
こんな感じですね。
それ以外にも何かご要望等があれば、下記にご自由に投稿していただけると幸いです。
ではまた。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。
このブログのコンセプトは『働くって、本当は楽しい』を配信することです。
主に過去なかなか実績を出せずに悩んでいた自分に対して、当時知っておきたかった考え方や手法を伝えるものです。
仕事は本質的には楽しいことだと思うのですが、少し歯車が合わなくなるだけでとても辛いものへと変化します。
少しでも、働く楽しさを感じていただくためにも更新していきますので、これからもワキログをよろしくお願いします!
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