営業のように、成果が目に見える数字として現れる仕事をしていると、ほとんどの場合は会社から予算を設定されます。
予算とは、単なる目標とは違い、必ず達成しなければならないもので、もし達成できなければ人権を剥奪されるほどに重く苦しいものです。
そんな状況を楽しみながら、自分を追い込んでいけるタイプは全く問題ないのですが、多くの方は、この【数字】に苦しむはずです。
今回は、この数字について僕なりに考えていることを記事にしていきます。
では行ってみましょう!
数字はわかりやすくて手っ取り早い指標
例えば、会社にどれだけ貢献したか?という問いに対して、
- 他の社員が気持ちよく働けるように毎日掃除をして綺麗な環境を保っていた
- 社員同士のチームワークを深めるために、いつも場を盛り上げていた
- 落ち込んでいる人を見かけたら、いつも声をかけてサポートしていた
- 毎月1,000万円の利益を生み出していた
という答えがあったとすると、間違いなく4番が会社にとって最も貢献しているように見えます。
たとえ、3番のように勇気付ける存在がいたからこそ、皆んなでやってこれたとしても、4番の成果がわかりやすいので、どうしても貢献しているように見えます。
なので、会社の評価にも概して数字が使われます。
分かりやすいということは、明確に達成できるということ
目標は、達成することを目指して設定されます。
しかし、数字以外の指標を目標としてしまうと、目指すべき到達点がわからず、達成したのかどうかわからない状況に陥ってしまいます。
達成したのかどうかが判断できない目標は、目標をしては不適切、というかあまり機能しません。
『今月は、お客様を最高に笑顔にするぜ!』よりも『今月は利益を100万円出すぜ!』の方が、誰がどう見ても達成しているかどうかがわかりやすいですよね。
誰がどう見ても達成している、という客観的に判断できることが、重要なのです。
逆に、客観的に判断できない指標を目標としてしまうと、達成の判断は各個人の主観になります。
それでは、自己評価をする上でも他己評価をする上でも都合が悪いですね。
なので基本的に目標設定における数字というのは、かなり優秀に機能してくれます。
目標数字があるからこそ、達成するための努力ができるようになります。
【こだわること】は、無意識のうちに【とらわれること】にグラデーションする
しかし、ここからは注意が必要なポイントです。
数字目標を達成することにこだわると、確かに努力をすることができますが、あまりにも固執すると、【数字にとらわれる】という状態になります。
しかも、それはどこかのタイミングで明確に【こだわり】から【とらわれ】に変化するのではなく、自分でも無意識のうちに、グラデーションのように変化していくのです。
これが、本来楽しかった仕事が楽しくなくなる過程です。
そして、【とらわれ】の状態になると、下記のような悪循環に陥ります。
数字を達成しなきゃと追い込まれる
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追い込まれるから思考に余裕がなくなる
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思考に余裕がない分、提案に焦りが生じる
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焦りが生じた結果、商談が上手くいかない
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数字が伸びずにさらに追い込まれる
そこで追い打ちをかけるのが、会社・上司です。
その結果、悪循環から抜け出せず、多くの営業が死んでいきます。
1つの質問で、今の自分の状況を3分類に分けて冷静に分析して見る
ここで、今の自分の状況を把握するために、たった一つ質問をさせていただきます。
『【数字】と聞いて、どのような印象を受けますか?直感で答えてください』
この回答に対する3パターンを紹介します。
1.『おっしゃ!』と、少しでもやる気が出る
これは、純粋に数字にこだわれている状態です。
そのままの調子を努力を続けていけば、少し時間はかかっても必ず成果に繋がります。
2.何とも思わない
もうちょっと、何か思った方がいいかもしれません。
少なくともよっぽど成果を出していない限り、数字にはこだわって追い求めた方が成果が上がるしより楽しめるはずです。
3.『うわっ・・・』と少しでもネガティブな気持ちになる
ちょっと数字に【とらわれている】状態になってるかもしれません。
この状態で仕事を続けていても、なかなか成果に繋がらず悪循環にはまっていく可能性があります。
一旦、悪循環から抜け出した方がいいでしょう。
悪循環にはまったら、【仕事の本質】を再度確認して抜け出す
悪循環にハマると、本当になかなか抜けられなくてしんどいです。
そいいう時は、余裕がない状態かもしれませんが、一旦立ち止まることも必要です。
立ち止まって何をするのかというと、【仕事の本質】を再度確認することです。
仕事の本質については、下記の記事にもまとめてありますので、お時間の許す際にご覧ください⬇️
この記事にも書いてあるように、
あなたの仕事は誰の代わりに何をすることですか?
ということを再度よーく考えてみてください。
このポイントがずれいていると、どんなにあがいても悪循環からは抜け出せません。
よ〜く考え、シンプルな答えを導き出してみてください。
わからなければ、先輩に聞いて一緒に考えてください。
まとめ:【数字】とは優秀に機能することもあれば、人を殺すこともある。だからバランスよく付き合うことが大事です。
僕もコンサルタントとして働いていた頃は、【数字】のおかげで圧倒的に成長できました。
しかし、【数字】のせいで人の黒い部分を見たり、自分自身を追い込み過ぎることもありました。
だからこそ、今回は数字を正しく利用する向き合い方を記載させていただきました。
仕事を楽しく、成長できる場にするためにも、この記事を少しでもお役に立てていただくと幸いです。
ではまた。
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