
お疲れ様です。ワキログです。
最近、仕事の合間にハマっていることがあります。
それは、AIを使って「自分の曲」を作ることです。
作詞も作曲もしたことがない僕が、AIの力を借りて、自分の人生を歌にしてみる。
やってみたら、これが想像以上に面白くて、しかも仕事にも役立つ発見がありました。
今回は、コンサルがAIで自分のテーマソングを作ってみて気付いたことをお話しします。
先に結論をお伝えします。
自分の人生を歌詞にしてみると、「自分は何者なのか」が驚くほどはっきり見えてくる。
「え、ビジネスブログで音楽の話?」と思った方もいるかもしれません。
でも、今回の話は、ただの趣味の話ではありません。
自分を言葉にすること、つまり「自己の言語化」の話です。
経営者の方にも、会社員の方にも、きっと役立つ内容になっていると思います。
少し長くなりますが、お付き合いください。
きっかけは「自分を表す曲がほしい」だった

僕が使っているのは、「Suno(スノ)」というAI作曲サービス(アプリ名)です。
歌詞と「どんな曲調にしたいか」という指示を入力すると、AIがボーカル入りの曲を丸ごと作ってくれます。
楽器が弾けなくても、楽譜が読めなくても、曲が作れてしまうんです。
使い方はとてもシンプルです。
- 歌詞を入力する
- 「レゲエ」「明るい」「テンポ速め」など、曲調のイメージを入力する
- 生成ボタンを押して、少し待つ
これだけで、まるでプロが歌っているかのような曲が完成します。
初めて自分の書いた言葉が歌になって流れてくると、きっと驚くと思います。
最初は、ちょっとした遊びのつもりでした。
でも、ふと「自分を表す曲があったら面白いな」と思ったんです。
スポーツ選手には、入場曲がありますよね。
あの曲が流れると、本人も観客も一気にスイッチが入る。
仕事にも、そういう「自分のテーマソング」があってもいいんじゃないか。
そんな思いつきから、自分のための曲づくりが始まりました。
僕は仕事柄、研修や打ち合わせで人前で話す機会がとても多いです。
だからこそ、「どう言えば一番伝わるか」を考えるのがクセになっています。
言葉とリズムを組み合わせる「曲」という表現には、前から興味があったんです。

自分のテーマソングを作るなんて、ちょっと恥ずかしくないですか?

恥ずかしいくらいがちょうどいいんだよ。誰かに聴かせるためじゃなくて、自分を知るために作るんだから。
実際に作ってみてわかったのは、曲づくりは「自分と向き合う時間」そのものだということでした。
最初の数曲は、正直「それっぽい曲」ができただけでした。
でも、自分の人生を歌詞にしようとした瞬間、手が止まったんです。
自分の人生を、たった数分の曲に収めるとしたら、何を残して、何を削るのか。
この問いが、思っていた以上に深かったんです。
削る作業は、捨てる作業でもあります。
「これは自分にとって、本当に大事なことなのか」を、ひとつずつ問い直していく。
それは、ちょっとした人生の棚卸しのような時間でした。
自伝レゲエ:うまくいかなかった日々から「大きな脇役」へ

最初に取り組んだのは、自分のストーリーを歌ったレゲエの曲です。
テーマは、「全てがうまくいかなかった学生時代から、今の自分に至るまで」。
生まれ育った札幌から、今の拠点である大阪まで。
自分の歩いてきた道のりを、1曲に詰め込もうと考えました。
ここで、曲づくりならではの面白い悩みがたくさん出てきました。
①曲調のイメージを、言葉で伝える難しさ
僕がイメージしていたのは、「夕日のカリフォルニア」を連想させるような、明るくて少し切ないレゲエです。
最初はもっと渋いルーツ・レゲエ寄りの雰囲気を考えていたのですが、作っていくうちに「これじゃない」と感じるようになりました。
テンポも、最初はゆったりした72BPMくらいで作っていましたが、どうもしっくりこない。
何度も作り直して、「もっと速く」「もっと明るく」と指示を変えていくうちに、ようやく自分のイメージに近づいていきました。
②歌詞は「浅い」と、心に響かない
最初に書いた歌詞は、今思えば、ずいぶん表面的なものでした。
うまくいかなかった、でも頑張った、今は幸せ。
これでは、どこかで聞いたことのあるストーリーになってしまいます。
そこで、もっと深く、その時々の内面や葛藤まで描くようにしました。
何がうまくいかなかったのか。そのとき、本当は何を感じていたのか。
ここを掘り下げる作業が、想像以上に自分と向き合う時間になりました。
正直に言うと、書いていて少し苦しくなる瞬間もありました。
でも、その苦しさを通り抜けた歌詞だけが、聴いたときに自分の心を動かすんです。
これは、仕事で「自社の強み」を言葉にするときとまったく同じだと感じました。
表面的な言葉では、お客様の心は動きません。
③「大きな脇役」で韻を踏みたい
僕は自分のことを「大きな脇役」と呼んでいます。
主役である経営者や社員さんを、裏側から大きく支える存在でありたい、という思いを込めた言葉です。
この「大きな脇役」と似た響きの英語フレーズで、韻を踏めないか。
こういうことを真剣に考えている時間が、とにかく楽しいんです。
日本語の歌詞の中に英語のフレーズを混ぜて韻を踏むのは、レゲエやヒップホップでは定番の手法です。
でも、いざ自分でやろうとすると、これがなかなか難しい。
ただ、「大きな脇役」という言葉を何度も口に出しているうちに、この言葉に込めた自分の思いが、あらためてくっきりしてきました。

ちなみに、歌詞に地名を入れるかどうかも悩みました。札幌と大阪は入れて、細かい地名はあえて入れない。こういう取捨選択も、自分の「軸」を考えるきっかけになりました。
④何度でも作り直せるのが、AIのいいところ
人間の作曲家さんにお願いしていたら、「やっぱりテンポを速くしてください」「もう少し明るく」と何度もお願いするのは、さすがに気が引けますよね。
でもAIなら、納得がいくまで何十回でも作り直せます。
この「気軽に試して、気軽にやり直せる」感覚は、仕事の進め方にもそのまま応用できると感じました。
完璧な一発目を狙うより、たたき台を早く出して、何度も直していくほうが、結果的にいいものができるんです。
コンサルあるあるラップ「で、誰がやんの?」

自伝レゲエとはまったく違う方向で作っているのが、「で、誰がやんの?」というタイトルのラップです。
テーマは、コンサルの現場で起きる「あるある」です。
会議で素晴らしい計画が決まる。
みんなが「いいね!」と盛り上がる。
でも、誰がやるのかが決まっていないので、翌月になっても何も進んでいない。

来月までに、SNSの発信を強化しましょう!採用も強化して、イベントも増やしましょう!

いいですね!…で、誰がやんの?
このやりとり、会社で働いている方なら、一度は経験があるのではないでしょうか。
しかも、この「で、誰がやんの?」問題は、会社の規模に関係なく起きます。
社員数が多い会社でも少ない会社でも、「決めたけど誰もやらない」は本当によくある光景です。
約3分の曲に、こういう「あるある」を韻を踏みまくりながら、ユーモアたっぷりに詰め込んでいます。
曲調も、最初はレゲエやダンスホール寄りで考えていましたが、途中で高速ラップ路線に変更。
最終的には、高速ラップに平和なレゲエの要素を混ぜた「ハイブリッド」を目指しています。
大事なことほど、ユーモアに乗せると伝わりやすい。
会議で「役割分担を明確にしましょう」と真面目に言っても、なかなか心には残りません。
でも、「で、誰がやんの?」というフレーズが頭に残っていれば、会議の最後に自然と思い出してもらえます。
笑いは、メッセージを運ぶ最強の乗り物なんですよね。
実は「で、誰がやんの?」は、僕がコンサルの現場で一番よく口にしている言葉でもあります。
会議の最後にこのひと言を投げかけるだけで、「決めたこと」が「誰かの仕事」に変わるんです。
真面目な指摘を、ユーモアで包む。
これは、コンサルとして現場に入る僕にとって、とても大切な技術です。
ちなみに、ラップは「言葉の筋トレ」にもなります。
限られた小節に、韻を踏みながら意味のある言葉を詰め込むのは、想像以上に頭を使います。
同じ意味の言葉を何通りも探して、一番リズムに合うものを選ぶ。
この作業は、短く伝わる言葉を探す訓練そのものです。

でも、仕事で韻を踏む場面なんて、そんなにないですよね…?

韻そのものより、「相手の頭に残る言葉を選ぶ力」が鍛えられるのが大きいんだと思うよ。
ほかにも、筋トレのときにテンションが上がる曲や、津軽三味線のかっこいいインスト曲など、気の向くままにいろいろ作っています。
ジャンルを変えると、自分の「好き」がどこにあるのかも見えてくるので面白いんです。
歌詞を書くと、自分の「言語化」が一気に進む

さて、ここからが今回の本題です。
曲づくりを通して僕が一番感じたのは、「歌詞を書くことは、最高の自己分析だ」ということです。
普段、「あなたの強みは何ですか?」「あなたが大切にしていることは?」と聞かれても、なかなかうまく答えられませんよね。
でも歌詞になると、話は別です。
歌詞には、文字数の制限があります。
リズムにも乗せなければいけません。
限られた言葉で自分を表現しようとすると、本当に大事なことしか残らないんです。
自分を短い言葉で表現しようとすると、「本当に大切にしていること」だけが残る。
これは、企業の理念やスローガンづくりとまったく同じです。
僕は仕事で、経営計画書のスローガンや、会社の理念を言葉にするお手伝いをすることがあります。
そのときにいつも大切にしているのは、「短く、覚えやすく、口に出したくなる言葉」にすることです。
長い理念は、誰にも覚えてもらえません。
覚えてもらえない理念は、日々の行動にはつながりません。
曲づくりは、まさにこの「短く、覚えやすく、口に出したくなる言葉」を探す作業でした。
僕が経営計画書づくりをお手伝いしている会社でも、部門ごとのスローガンを一緒に考えることがあります。
そのとき大事にしているのは、「全員が声に出して言えるかどうか」です。
声に出して気持ちいい言葉は、自然と覚えられ、自然と行動につながっていきます。
歌詞づくりで探している「リズムのいい言葉」は、こういう場面でもそのまま生きてきます。
AIで何かを作るときに、一番大切なこと
曲づくりを通して、もうひとつ気付いたことがあります。
それは、AIは「何を作りたいか」がはっきりしている人ほど、すごい力を発揮してくれるということです。
「なんかいい感じの曲を作って」とお願いしても、どこかで聞いたことのある無難な曲しかできません。
でも、「夕日のカリフォルニアのような、明るくて少し切ないレゲエ」「テンポは速め」「うまくいかなかった学生時代から今までのストーリー」と伝えると、一気に自分らしい曲に近づいていきます。
AIに伝える言葉の解像度が、そのまま作品の解像度になるんです。
これは、仕事でAIを使うときもまったく同じです。
自分が何をしたいのか、何を大切にしているのかを言葉にできる人ほど、AIを使いこなせるようになります。
つまり、AI時代に一番大切なのは、実は「自分を言語化する力」なのかもしれません。

理念を考えるのが苦手な方は、「自分の会社の歌を作るなら、サビでなんて叫ぶか」を考えてみてください。意外と、本音の言葉が出てきますよ。
今日からできるセルフチェック
自分のテーマソングを作るとしたら、どんな歌詞になるでしょうか。
次の3つを考えてみてください。
- サビで一番伝えたいひと言は何か
- 1番の歌詞で描く「うまくいかなかった時期」はいつか
- 曲調は、明るい曲か、渋い曲か、激しい曲か
実際に曲にしなくても大丈夫です。考えるだけで、自分の「軸」がくっきりしてきます。
ちなみに僕の場合、サビで伝えたいひと言は、やはり「大きな脇役」です。
自分を一言で表す言葉を持っていると、自己紹介のときにも、迷ったときにも、すっと自分の軸に戻ってこられます。
まとめ:あなたのテーマソングは何ですか?

今回お伝えしたかったことは、この2つです。
- 自分の人生を歌詞にすると、「自分は何者か」がはっきり見えてくる
- 大事なメッセージほど、短い言葉とユーモアに乗せると伝わる
AIのおかげで、今は誰でも気軽に曲を作れる時代になりました。
でも、どれだけAIが進化しても、歌詞に込める「自分の物語」だけは、自分にしか書けません。
AIが得意なのは、形にすることです。
何を形にするかを決めるのは、いつだって人間の役目なんですよね。
そして、自分の物語を言葉にできる人は、仕事でも強いです。
なぜなら、「自分は何のために働いているのか」を、迷ったときにいつでも思い出せるからです。
テーマソングは、そのための「しおり」のようなものです。
本を読んでいて迷子になっても、しおりがあればすぐに戻れる。
仕事で迷ったときに戻ってこられる場所を、ひとつ持っておく。
それだけで、働き方はずっとブレにくくなります。
AIは、あなたの物語を「形」にするのを手伝ってくれる、最高の相棒です。
物語そのものを書けるのは、あなただけです。

最後に、ひとつだけ。
仕事で迷ったとき、自分の「テーマソング」を思い出せる人は強いと思います。
自分が何を大切にしていて、どこに向かっているのか。
それを短い言葉で持っているだけで、日々の判断がぐっとブレにくくなります。
遊び半分で始めた曲づくりでしたが、僕にとっては、自分の軸を見つめ直す大切な時間になりました。
皆さんも、よかったら自分のテーマソングを考えてみてください。
ワキログでした!



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