
お疲れ様です。ワキログです。
最近、「5年後の自分はどうなっていたいか」を、あらためて真剣に考える時間をとりました。
いろいろな問いを自分に投げかけていく中で、ひとつの答えに、思わずドキッとさせられたんです。
それが、「悪くないけど、物足りない」という答えでした。
今回は、5年後の自分に問いかけて見えてきたことを、正直にお話ししたいと思います。
先に結論をお伝えします。
「物足りない」という違和感は、次に進むべき方向を教えてくれるサインである。
今の仕事に大きな不満があるわけではない。
むしろ、ありがたいことに、充実した毎日を過ごせている。
でも、このまま5年が過ぎたときに、心から「これでよかった」と言えるだろうか。
そんなモヤモヤを抱えている方は、意外と多いのではないでしょうか。
この記事が、ご自身の5年後を考えるきっかけになればうれしいです。
少し長くなりますが、お付き合いください。
5年後の自分に、ひとつ質問をしてみた

僕は2019年に開業して、2020年の春に会社員を辞め、独立しました。
今は、工務店さんや不動産会社さんを中心に、顧問として経営のお手伝いをしています。
ありがたいことに、顧問先はすべてご紹介でつながったご縁です。
全国の顧問先を訪問しながら、社長さんや社員さんと一緒に、会社を良くしていくための取り組みを続けています。
そんな中で、自分にこんな質問を投げかけてみました。
今の顧問先を1社も増やさず、1社も減らさず、このまま5年続けたら、自分はどう感じるか。

え、それって理想的じゃないですか?顧問先が減らないなら、安定していて最高ですよね。

たしかに悪くない。でも、「最高か」と聞かれると、ちょっと答えに詰まるんだよね。
僕の答えは、まさにこれでした。「悪くないけど、物足りない」。
安定はしている。
顧問先の皆さんとの仕事も、心からやりがいを感じている。
それでも、「物足りない」という感覚が、確かに心の中にあったんです。
この答えが出たとき、最初は少し戸惑いました。
恵まれた環境にいるのに、「物足りない」なんて思っていいのだろうか、と。
でも、よくよく考えてみると、この違和感はとても大事なものだと気付きました。
「物足りない」は、今に不満があるという意味ではなく、「まだ先がある」と自分が感じている証拠なんです。
この問いの面白いところは、「今のままの5年後」を具体的に想像させるところです。
「5年後どうなりたい?」と聞かれても、ぼんやりとした理想しか浮かびません。
でも、「今のままの5年後はどう?」と聞かれると、自分の本音がはっきり出てくるんです。
「5年後」という距離にも意味があります。
1年後だと、今の延長線上のことしか浮かびません。
10年後だと、遠すぎてなかなか想像できません。
5年後は、今の行動次第で大きく変えられる、ちょうどいい距離なんです。
ちなみに、このとき僕が自分に投げかけた問いは、ほかにもいくつかあります。
- 5年後、「大きな脇役」として支えている主役は誰か
- 5年後、収入のうち「自分が動いた時間」に紐づく割合はどれくらいにしたいか
- 現場の支援と発信、どちらか一方しか伸ばせないなら、どちらを選ぶか
- ひとつだけ形にするとしたら、形にならなかったときに一番悔いが残るものは何か
一つひとつに答えていくと、ぼんやりしていた5年後の輪郭が、少しずつはっきりしてきました。
この記事では、その中でも特に大きな気付きがあった問いを順番にご紹介していきます。
「物足りない」の正体は、影響が届く範囲だった

では、何が物足りないのか。
さらに自分に問いを重ねていきました。
収入が足りないのか。仕事の内容に飽きているのか。
どれも違いました。
最終的にたどり着いた答えは、「影響が届く範囲の広さ」でした。
顧問先の社長さんや社員さんには、直接お会いして、深く関わることができます。
その関わりには、何ものにも代えがたい価値があります。
でも、僕一人が直接関われる会社の数には、どうしても限りがあるんです。
僕が「大きな脇役」として支えたい主役は、今お付き合いしている顧問先の社長さんたちだけではありません。
直接お会いしたことはないけれど、僕の発信を読んでくれている、顔の見えないたくさんの人たちも、支えたい主役なんです。

この「顔の見えない主役」を支える手段が、まさにこのブログやYouTubeなどの発信です。こうして書いている記事も、どこかの誰かの仕事のヒントになっていたらうれしいです。
「物足りない」の正体がわかると、次にやるべきことが見えてきます。
僕の場合は、「直接関わる深さ」はそのままに、「間接的に届く広さ」を増やしていくことでした。
今の僕の発信の場は、このブログのほかに、YouTubeやInstagram、Xなどがあります。
どれも、直接お会いできない方に、現場で得た気付きを届けるための手段です。
発信は、あくまで現場の仕事の余力でやるもの。
でも、その余力を「意識してつくり出す」ことが大切なのだと、この問いかけを通して気付きました。
深さはそのままに、届く範囲を広げていく。それが、僕にとっての次の5年のテーマ。
ここで大切なのは、「物足りない」を感じたときに、今あるものを捨てようとしないことです。
今ある仕事が大切だからこそ、それを守りながら、足りないものを足していく。
違和感は、「今を否定するサイン」ではなく、「今に何かを足すサイン」なんです。
「一番悔いが残るもの」を決める
影響の範囲を広げるといっても、やれることは無限にあります。
そこで、もうひとつ問いを重ねました。
「5年後、形になっていなかったら一番悔いが残るものは何か」。
僕の答えは、すぐに出ました。
「工務店経営の14ヶ条」という、工務店の経営を診断するための考え方です。
これまで多くの工務店さんを支援してきた中で見えてきた、「伸びる工務店に共通するポイント」をまとめたものです。
これを、工務店さんが自分たちで使いこなせる「ツール」として形にすること。
これが、僕にとっての「形になった」と言える状態です。

ツールにすると「コンサルの仕事がなくなるのでは?」と聞かれることもあります。でも僕は、むしろ逆だと思っています。ツールで課題が見えれば、その課題を一緒に解く仕事が生まれるからです。
ノウハウを自分の中にしまっておくのではなく、誰でも使える形にして届ける。
それが、直接お会いできない多くの工務店さんにまで、影響を届ける一番の方法だと考えています。
伸ばすものを決めるには、「手放すもの」を決める

とはいえ、時間は限られています。
影響の範囲を広げようと思ったら、何かを手放さなければいけません。
そこで、次の問いを自分に投げかけました。
現場の支援と発信、どちらか一方しか伸ばせないとしたら、どちらを選ぶか。
僕の答えは、「顧問先は守る。発信は余力でやる」でした。

え、影響範囲を広げたいなら、発信を優先するんじゃないんですか?

現場で結果を出し続けているからこそ、発信に説得力が生まれる。だから、土台の現場は絶対に手放さないんだと思うよ。
発信の中身は、すべて現場から生まれています。
現場での支援をおろそかにしてしまったら、発信する中身そのものがなくなってしまう。
だからこそ、現場は守る。そのうえで、余力をつくって発信に回す。
では、その「余力」をどこから生み出すのか。
僕が手放そうと決めたのは、「資料作成」や「事務作業」といった、僕でなくてもできる仕事です。
こうした作業は、AIの力を借りたり、人にお願いしたりすることで、どんどん減らしていけます。
自分にしかできない仕事に、自分の時間を集中させる。
実際に僕は、出張先での打ち合わせの録音から議事録をつくる作業などを、AIに任せる仕組みづくりを進めています。
「これは本当に自分がやるべき仕事か?」と一つひとつ問い直していくと、手放せる仕事は意外とたくさんあるんです。

でも、手放すのって不安じゃないですか?自分でやったほうが早いし、確実な気もして…

その「自分でやったほうが早い」が、一番の落とし穴なんだよ。目の前は早くても、5年後の自分の時間は増えないからね。
手放すことは、サボることではありません。
本当に大事なことに時間を使うための、積極的な選択なんです。
手放す仕事の見つけ方
- まず、自分がやっている仕事をすべて書き出す
- その中で「自分にしかできないこと」に印をつける
- 印がつかなかった仕事から、任せ方を考える
書き出してみると、「自分でなくてもできる仕事」が意外なほど多いことに気付きます。
全部を一気に手放す必要はありません。ひとつずつで十分です。
もうひとつ決めたのが、収入の構造を少しずつ変えていくことです。
今の僕の収入は、ほとんどが「自分が動いた時間」に紐づいています。
自分が動かなければ、収入も生まれない。
これを5年後には、「自分の稼働時間に紐づく収入は7割くらい」にしていきたいと考えています。
残りの3割は、仕組みやコンテンツなど、僕が直接動かなくても価値を届けられるものから生まれる状態です。
時間の切り売りだけでは、どうしても影響の範囲には限界があるからです。
今日からできるセルフチェック
- 今の仕事を、このまま5年続けたら、どう感じるか
- 「物足りない」と感じるなら、何が足りないのか
- 何かを伸ばすために、手放せることは何か
頭の中で考えるだけでなく、紙に書き出してみるのがおすすめです。書くと、本音がはっきりします。
独立して見えた「エスカレーター」と「階段」

少し話は変わりますが、僕は独立したばかりの頃に、「会社員とフリーランスの違い」という記事を書きました。
その中で、会社員はエスカレーターに乗っているようなもので、フリーランスは階段を自分の足で登るようなものだ、という例えをしています。

エスカレーターは、乗ってしまえば、何も考えなくても上の階に運んでくれます。
これは、会社員の大きなメリットであり、同時に怖いところでもあります。
なぜなら、乗っているだけで上に進んでいる気がしてしまうからです。
自分で考えなくても、毎月給料が入り、仕事も用意されている。
そのありがたさに気付かないまま年数だけが過ぎてしまうと、いざ自分の足で登ろうとしたときに、足の力が落ちていることに気付くんです。
独立してみて、会社員時代がどれだけ恵まれていたかを痛感しました。
一方で階段は、自分の足で登らない限り、一段も上には進みません。
でも、どの階段を登るか、どのくらいのペースで登るかは、自分で決めることができます。
今回の「5年後の問いかけ」は、まさに「自分はどの階段を登るのか」を選び直す作業でした。

でも、会社員だと「どの階段を登るか」なんて、自分では選べないですよね…?

会社の中にいても、自分の足で登ろうと思えば、登れる階段はたくさんあるよ。
これは、独立しているかどうかに関係なく、すべての働く人に言えることだと思います。
会社員でも、「このまま5年続けたらどう感じるか」を考えることはできます。
そして、「物足りない」と感じたなら、今の会社の中で、登る階段を選び直すこともできるんです。
新しい仕事に手を挙げる、資格の勉強を始める、社内で新しい役割を担う。
僕自身、中小企業診断士や宅建の資格を独学でとったのは、まさに「自分の足で登る階段」を探していたからだったのかもしれません。
どの階段を登るかを決めるのは、会社でも上司でもなく、自分自身です。
エスカレーターに乗りながらでも、自分の足で登り始めることはできます。

会社員時代の僕は、すごく頑張って仕事をしている”つもり”でした。独立して初めて、自分の足で登る大変さと面白さを知ったんです。
エスカレーターに乗っていても、自分の足で登り始めることはできる。
まとめ:あなたの5年後は「物足りない」ですか?

今回お伝えしたかったことは、この2つです。
- 「今のままの5年後」を想像すると、自分の本音が見えてくる
- 「物足りない」は、今を否定するサインではなく、次に進むためのサイン
5年後の自分を考えるのは、少し怖い作業かもしれません。
今の自分の限界や、見て見ぬふりをしてきた本音と向き合うことになるからです。
でも、その違和感から目をそらさなかった人だけが、5年後に「あのとき考えてよかった」と言えるのだと思います。
5年という時間は、長いようで、あっという間です。
僕が会社員を辞めて独立してから、6年半ほどが経ちました。振り返ると、本当にあっという間でした。
だからこそ、「いつか考えよう」ではなく、「今」考えることに意味があります。
今日考えた5年後は、明日からの1日の使い方を、確実に変えてくれるはずです。
そして、「物足りない」と感じられることは、実はとても幸せなことです。
なぜなら、それは「もっと成長したい」という気持ちが、まだ自分の中にちゃんと残っている証拠だからです。

最後に、ひとつだけ。
「悪くないけど、物足りない」と感じたとき、それは今までの自分が積み上げてきたものが、ちゃんと土台になっている証拠です。
土台がなければ、そもそも「物足りない」とは感じません。
だからこそ、その違和感を大切にして、次の一段を登っていきましょう。
僕も、「大きな脇役」として、もっと多くの主役を支えられるように、自分の階段を登り続けます。
5年後、「あのとき考えてよかった」と一緒に笑えるように。
ワキログでした!



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