お疲れ様です。ワキログです。
僕が新卒で勤めていた会社を実質的に退職したのは2019年7月末です。
そこから色々な経緯があったのですが、同年10月に個人事業主として開業しました。
そんな中、サラリーマンをやっていた頃とは大きく価値観が変化しました。
そこで今回は、サラリーマン時代に多くの経営者様にコンサルティングをさせていただいていた僕が、独立してみて感じたことをまとめていきたいと思います。
この記事は、ぜひサラリーマンとして活躍されている方に読んでいただきたい内容です。
全てを自分で行う必要があるという絶望感
開業に関する手続きは一瞬で終わります。
しかし、いざ仕事を開始してみると全てを自分で行わなければならない絶望感を味わいます。
とはいえ、最初のうちは上記のような事実に気がつき絶望感を味わいましたが、契約書も一回作ればOKだし、今では便利なツールに溢れているので諸業務も慣れてしまえばサクサク行えるようになりました。
また、実業務に関しては全部一人で行なっている分、上司に確認されることもないし、部下の成果物を確認することもなく、自分の納得のいく品質でスピード感を持って提供できるというメリットも感じています。
全額自己負担、しかも入金されない
上記では、業務面を全て自分で行う必要性について書きましたが、手を動かすだけではなくお金を出すのも当然自分になります。
契約書のコピーのためにコンビニと家を往復するだけでなく、コピーをする度に財布からお金が出ていきます。
また、業務に必要なPC費用、ソフト費用、交通費、全てを自分で負担することになります。
そんなの当然のことだし、サラリーマン時代から経費については意識していました。
しかし、【意識する】のと【実際に出費する】のとでは全く違います。
毎回お金を入れてコピーをしていると、ミスを無くすように入念にチェックするようになります。
正直、サラリーマン時代はミスったらまた印刷すれば良い、ぐらいに思っていました。(会社ごめんなさい)
日々、意外とバカにならない金額が次々と発生していきます。
また、サラリーマン時代との大きな違いは、入金のタイミングです。
会社員として働いていると、毎月一定額が給料日に銀行口座に振り込まれます。
しかし、個人事業となるとそうはいきません。
全ては、先方(お客様)次第になります。
企業には、基本【締め日】と【支払い日】というルールがあります。
簡単にいうと、『毎月【締め日】までの請求に対する支払いを【支払い日】に行いますよ』ということです。
しかも入金された金額の中で、実際使えるお金はどれくらいか?は自分で判断しなければなりません。
会社員であれば、税金・保険・年金等を会社が計算して差し引きした分を振り込んでくれるので、
【振り込まれたお金】=【使えるお金】
として扱えますが、個人事業主はそうはいかないんですね。
社員なんて雇いたくない
上記の経験はほんの一部ですが、たったこれだけの経験でも
社員なんて絶対雇いたくない
と思ってしまいます。
過去の僕のような社員がいるだけで経費は無駄になるし、そんな社員に対しても毎月一定の金額を税金・保険・年金を計算した上で振り込まなければならない。
しかし、上記の通り自分の口座に入金されるタイミングにはタイムラグがあります。
僕の個人事業の場合は経費が比較的少なく入金までのタイミングが早い仕事をしていますが、これが実店舗を構えていたり、仕入れが必要な事業になってくると売上金が入ってくるよりも先に社員に給料を支払うことになります。
これだけやっていて、社員がテキトーな仕事をしている日には強烈な怒りを抱くかもしれません。
よっぽどの理念と覚悟がないと、社員なんて雇って入られません。
改めて、社員を雇う経営者という存在は尊い
そこで、改めて経営者という存在は素晴らしいと思いました。
僕がサラリーマンとして働いていられたのも【経営者】がいてくれたからです。
世の中の経営者は全責任を自分で負いながらも、理念実現のために社員を雇って活躍しています。
しかし、現在の潮流は経営者の立場が弱くなっています。
決して、社長が偉いとは思いません。
しかし、働き方改革とか労働者保護の観点が強くなりすぎて、本来は理念実現のために集まった仲間が社員であるはずなのに、なんとなく経営者と社員の対立構造が見られる会社が多いのです。
社員を奴隷のようにこき使おうとする会社は論外ですが、経営者に全てを求めるのもお門違いです。
うちの会社働き方改革全然進んでねーよなー。
まじでめっちゃ働いてるのにボーナスも少ないし有給も月1回くらいしか取れないしー。
そんな状況の中で、社員だけではなく経営者自身が消耗してしまっているケースも散見されます。
そして、消耗が進んだ経営者は社員のせいにしたり、社員に強く当たるという悪循環が始まります。
こうして
【権利を主張する社員】VS【社員に成果を求める経営者】
という対立構造が生まれます。
そこに気がつくサラリーマンの伸びしろは大きい
上記のような対立構造は、経営者と社員双方のパフォーマンスを下げることになるので本当にもったいないことです。
重要なのは、経営者と社員、双方が歩みよることです。
そのために、経営者としては会社が向かいたい方向(理念)を明確に社員に示す責任がありますし、社員としてはそこに向かうための成果を出し続ける責任があります。
上記のような経営者が置かれている事実に気がつき、サポートできるような社員は伸びしろが大きいでしょう。
理念をより深く理解することで、お客様に対しても理念に即した提案ができるようになるし、マネジメント面においても理念に即した社員教育ができるようになるでしょう。
ということで今回は、僕自身が弱小ながらも事業を初めてみて感じた、経営者と社員の行き違いを記事にさせていただきました。
ではまた。
補足
今回の記事は、先日僕がFacebookに投稿した内容を深掘りしたものです。
多くの社長や社員の方に共感いただき、本記事が誕生しました。
僕は現在、経営をサポートする仕事をさせていただいていますが、その想いを凝縮した投稿です。
実際に行なっている業務を一言でまとめると、【経営のアシスト業】です。
コンサルティングの経験をしていて日々感じていたのが、時代の移り変わりが激しすぎて『どのようなコンサルタント』に依頼するべきかの判断も難しくなっているということです。
世の中にはあらゆる専門家がいます。
YouTube専門コンサル・動画編集者・SNSコンサルタント・営業コンサルタント・人材コンサルタントetc.・・・
経営をしていると、『結局誰にお願いしたら良いの?』が非常にわかりにくくなっています。
そもそも、どのような戦略に手を伸ばすべきかの判断が非常に難しいのです。
そこで必要となるのは、総合力のある参謀的役割を担える人材です。
しかも、その人が動画編集や文章作成ができて、YouTubeをスモールスタートさせたり社長の頭の中にある理念を言語化してアウトプットしたり、営業フローの構築ができたりすれば会社としてはかなり役立つのではないか?と思いました。
しかし、そんな人を現実的に採用するのは難しいしコストがかかりすぎます。
じゃあ、自分がその役割になればいい!
という想いをきっかけに立ち上げたのが今の事業です。
フィールド外で指示を出すのではなく、自分もフィールドの中に入ってアシストしていきたい。
コンサルタントではなくアシスタント、というイメージです。
なので、僕としては日々動画編集をしたり、事業計画作ったり、時には自分自身も営業をしたり・・・とマルチなスキルを高めていく必要があります。
大変な仕事でも、体がしびれるくらいワクワクする内容です。
しかし、餅は餅屋。
テレビCMのような高度な動画作成や、SEOの構造改革、人材採用を本気で行おうとした時は各専門家と協業しています。
『世の中の経営者を元気に!』とか、大それたことは全く思っておらず、『自分の身の周りにいる経営者を元気にできたら良いな〜』と思っています。
それに加えて、やっぱり仕事って楽しいということを色んな方に気づいていただきたいと思っています。
働くって、本当は楽しい。
これからも配信続けて参りますので、2020年もよろしくお願いいたします。
それでは本記事2回目の、ではまた。
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