イギリス国民は、基本的に医療費がかかりません。
病院に行って診察を受けても無料なのです。
その分税金が高く、日本でいう消費税がイギリスでは20%だったりします。
しかし、医療費が無料なのは、イギリス国籍の人や永住権を持っている方など、いわゆる広義でのイギリス国民のようです。
僕は、初めてのイギリスで、ビザも取得してないただの観光客扱いだったのですが、なんと病院での医療費が無料になりました。
今回は、その経緯について記事にして行こうと思います。
と、その前に色々と経緯をお伝えしておきたいので、下記の目次で話を進めていきたいと思います。
ではいってみましょう!
イギリスの飯マズ問題
イギリスはご飯が美味しくない国として有名ですね。
僕は、結構なんでも食べれるので多分大丈夫だろうろ思っていました。
しかし、実際にイギリス料理を食べてみて思ったのですが・・・
結論、マズいです
全然食べられないほどのマズさではないのですが、『よっしゃーご飯だ~!』とテンションは上がらなくなります。
数日過ごしていると、妻との店選びも『ここなら無難そうだね』という基準で選ぶようになっていたのです。
上記でマズいと表現しましたが、厳密にいうと、日本人の口には合わない!?という感じです。
味付けの方向性としては合わなくはないのですが、極端に薄かったり濃かったり、濃淡が激しいのです。
『え、なにこれ味ある?』という料理の隣では『しょっぱすぎて食べられない!』という料理があったりします。
問題は調理方法にあり、味付けが極端でマズいだけならまだ良い方です。
味付けの問題の他に、もう一つ致命的な欠陥があります。
それは、火加減です。
これは所感ですが、多分結構火加減と塩加減にこだわらない国なんだと思います。
やたら焼きすぎな肉が出てきたと思えば、『これ焼けてるか?』と行った肉が出てきたりします。
これは、味付け以上の問題です。
なぜなら、体に影響を及ぼす恐れがあるからです。
そこで、僕は見事にヒットしてしまったのです。
ヒットではなく、ホームランくらいの勢いかもしれません。
映画、バティントンで有名な素敵な骨董品屋さんがある、ポートベローロードに行った時の話です。
路面店で妻はクレープを、僕はチリドッグを頼みました。
例によって、チリドックの味は濃く、超辛かったのですが、完食しました。
問題は激辛チリソースではなく、ソーセージです。
食べてる時は辛すぎて気がつかなかったのですが、冷静に振り返ってみると半ナマだったかもしれません。
このチリドッグ一つが、僕のイギリス旅行の後半戦を大きく揺るがしたのです。
戦いの始まりです。
イギリスでの戦い①:トイレ問題
ソーセージに見事にホームランを放った僕は、強烈な吐き気と便意をもよおしました。
一度ロンドンに行ったことのある人は知っているかもしれませんが、トイレが非常に少ないです。
駅によっては有料で使えるところもあるのですが、本当に使えるトイレが少ないです。
日本のように、コンビニでも駅でも公園でもどこでもトイレがあるわけではありません。
これには、苦しみました。
イギリス人って生理現象ないの?と疑ってしまうほどです。
とにかくホテルに戻るために地下鉄のホームに着いたとき、吐き気が限界にきました。
幸いにも(!?)駅のホームにゴミ箱が設置されていました。
もう、仕方ないということで、ダッシュでゴミ箱に出しました。(本当にすいません)
なんとか一度凌いでも、おそらくまだ来るだろうということで、コンビニに行き水を買うついでにビニール袋をもらいました。
そして、再びホテルに戻るために電車に乗ろうと試みたのです。
イギリスでの戦い②:匂い
電車に乗ってから、次なる戦いが待っていました。
それが、匂いです。
吐き気をもよおしていなければそんなに気にならなかったかもしれませんが、当時の僕にとっては耐え難い匂いでした。
体臭と口臭と香水が混ざり合った匂いです。
多分、人種も食生活も日本とは大きく違うので体臭や口臭も変わってくるのでしょう。
しかも、ロンドンの地下鉄は日本の地下鉄よりも狭く、時間帯によっては超密着します。
都営大江戸線の車両よりも狭いです。
そんな状態で、僕が耐え切れるはずはなく、ホテルの前の駅で途中下車し、ドアを出た瞬間に握り占めていた袋に盛大に戻しました。
イギリスでの戦い③:英語
なんとかホテルに戻った後は、バケツを抱えながらトイレに座っているという状態が続きました。
上も下もガードできる最強のポジションです。
しかし、それ以外の症状が発症しました。
強烈な腹痛です。
いてもたってもいられないくらい強烈な痛みでした。
妻からはずっと『病院に行った方がいい』と言われていました。
しかし、僕は海外の病院はなんか怖いし、医療費がいくらになるかもわからなかったので、頑なに拒否をしていました。
18時にホテルに戻ってからひたすらもがき続けて、気づけば24時を回りました。
さすがにもがき続ける僕を見て、妻が『救急車を呼ぼう』と言ってきたのす。
僕も、かなりきつかったので妻にお願いしました。
しかし、ここで問題になるのが英語です。
普通に観光する程度ならなんとかなるのですが、いざ
『夫が腹痛と吐き気で動けない状態になっているので救急車を呼んでいただけますか?』
を電話でフロントに伝えようとすると、全然言葉が出てきません。
『イマージェンシー!プリーズコールアンビュランス!』と言ったらなんとか通じるかもしれませんが、なんか大げさですね。
ここで、【Google翻訳】が大活躍しました。
事前に日本でアプリをダウンロードしていたので、フロントに連絡する時も病院で症状を説明する時もほとんどアプリに頼って説明をしました。
ネイティブの表現からすると違和感のある表現が含まれますが、普通に通じます。
病院での一連の流れ|医療費無料の背景
病院までは結局救急車ではなくタクシーで向かいました。
というのも救急車は結構時間がかかってしまうということと、非常に大げさになってしまうのでタクシーの方が良いとフロントの方に聞いたからです。
病院に着いたら僕は真っ先に待合室の椅子に横たわり、妻が受付をしてくれました。
30分ほど待ちましたが無事に呼ばれ医師による診察を受けました。
そこで体温を測ったり血液検査をしたり、一通りの症状を伝えました。
そして点滴をしますということになり部屋を移動し、点滴を受けたのです。
日本で見る点滴よりも液体の量が多く、また、 スピードも速かったので少しビビりましたが、点滴を受けてる間にすっかり体調は良くなってきました。
最後にもう一度医師からの説明があり、その時に Google 翻訳で、『もし明日以降も症状が続くようであれば、もう一度病院に来ていただくと薬を処方することができます』と言うことを伝えられました。
またその後は雑談をしていて、今回が初めてのイギリスであって旅行目的で来たという話をしていたら医者が『せっかく初めてイギリスに旅行に来てもらったのにそれは本当に申し訳ないね、もっとイギリスの良いところを感じてもらいたかったな』と残念そうにしていました。
そして血液検査の結果や最初に測った体温など一通りまとまった用紙をもらい、最後に受付に行きました。
そうすると受付の方が『もう終わったから帰っていいよ』と言ってきました。
僕は妻と目を合わせて受付の方に『でもお金払ってないですよ』と伝えました。
そうすると受付の方は『いや、今回はお金はもらわないよ』と言ったのです。
イギリスでは基本的に医療費はタダなのですが、観光目的で来ている方は通常の医療費がかかるみたいです。
しかし今回は医療費がかからなかったのです。
おそらく病院の医師が配慮をしてくれたのだと思います。
初めての旅行で食あたりを起こし、せっかくの夜を救急病棟で過ごした、そんな僕らを思って判断してくれたのだと思います。
後々調べてみても、やっぱり観光客は医療費はかかるようなので特別に配慮していただいたようです。
まとめ:それでもイギリスは素晴らしい
上記のように配慮してくれるイギリスの方は本当にいい人達でした。
確かに文化の違いで食事は合わないですが人柄としては本当に素晴らしい方々が多かったです。
次にイギリスに行く時は、日本食をいっぱい持ってくこととソーセージには注意をしたいと思います。
(その他イギリス関係でいくつか注意点やオススメがあったので、今後まとめていきます)
自分にとって素敵な価値観を身につけていくためにも、今後も色々な経験をしていきたいと思います。
ではまた。
コメント