
お疲れ様です。ワキログです。
前回の記事では、「小技よりも先に、自信という土台が大事」というお話をしました。
でも実は僕、小技の話が大好きなんです。
知っているだけで仕事がちょっと楽になる、ちょっと得をする。そんな小技を見つけると、つい誰かに話したくなります。
そこで今回は、本質編と対になる「小技編」として、僕が気に入っている”ちょっとズルい”小技を7つご紹介します。
先に、今回の記事のスタンスをお伝えしておきます。
小技は、正論よりも「ちょっとズルい」くらいのほうが面白いし、よく効く。
もちろん、誰かをだましたり、損をさせたりするズルさではありません。
相手も自分も得をする、「そんな手があったか」と思わずニヤッとしてしまうズルさです。
正論だけを並べても、正直あまり面白くないですよね。
「報連相を大事に」「相手の立場に立って」と言われても、明日からどう動けばいいのかはわかりません。
だからこそ今回は、明日からすぐに試せる”具体的な一手”だけを集めました。
気楽に読んでいただければうれしいです。
ちなみに、今回ご紹介する小技は、どれも特別なスキルはいりません。
必要なのは「知っていること」と「やってみること」だけです。
新人の方にも、ベテランの方にも、きっとひとつは「これは使える」と思っていただけるものがあるはずです。
小技は「ちょっとズルい」くらいがちょうどいい

この小技シリーズを考えたきっかけは、登山の小技を紹介しているYouTube動画でした。
僕自身、山に登るのが好きなので、よくこういう動画を見ます。
「ザックの中身はこの順番で詰めると疲れにくい」「下りはこう足を置くと膝を痛めにくい」。
知っている人と知らない人で、同じ山でも疲れ方がまったく違うんです。
そしてコメント欄を見ると、「知らなかった!」「今度やってみます!」と、ものすごく盛り上がっている。
これは仕事でも絶対に同じだ、と思いました。
仕事の小技も、知っているかどうかで、同じ仕事の疲れ方や成果が大きく変わります。
しかも小技は、才能や経験に関係なく、今日から誰でも使えるのがいいところです。

でも小技って、なんだか「小手先」っぽくて、ちょっと抵抗があるんですよね…

わかる。でも、使ってみて相手が喜んでくれるなら、それはもう立派な「気遣い」だと思うよ。
小技が「小手先」になるか「気遣い」になるかは、使う人の土台次第です。
そこは前回の本質編でお話ししたとおりです。
ただ、土台づくりと小技は、どちらか一方ではなく「両方やる」のが一番強い。
土台は時間をかけて積み上げるもの。
小技は、明日からすぐに試せるもの。
すぐに効果が出る小技で「仕事って面白いな」と感じられたら、土台づくりにも前向きになれます。
では、なぜ「ちょっとズルい」小技のほうが面白いのでしょうか。
それは、「そんな方法があったのか」という意外性があるからです。
正論は、頭ではわかっていても、なかなか心が動きません。
一方で意外性のある小技は、「ちょっと試してみたい」という好奇心を刺激してくれます。
人は「やらなきゃ」よりも「やってみたい」のほうが、ずっと行動に移しやすいんですよね。
それでは、さっそく7つの小技を見ていきましょう。
商談・打ち合わせで効く「ちょっとズルい」小技

まずは、お客様との商談や打ち合わせで使える小技です。
商談や打ち合わせは、限られた時間の中で成果を出さなければいけない場面です。
だからこそ、ちょっとした段取りの差が、そのまま結果の差になります。
①商談メモの「完成形」から逆算して話を聞く
これは、僕自身がずっと実践している小技です。
以前、未経験でIT業界に飛び込んで、ソフトウェアの営業をしていた時期がありました。
そのとき、先輩の商談に同席させてもらいながら意識していたのが、「商談が終わったとき、どんなメモが完成しているべきか」という視点です。
聞くべき項目を先に決めておけば、商談中に聞き漏らしがなくなります。
しかも、ヒアリングがしっかりしているので、提案の精度が上がる。
当時の僕は、個人の事業も並行していたので、残業はせずに定時で帰ると決めていました。
限られた時間で成果を出すには、闇雲に経験を積むのではなく、「何を持ち帰るべきか」を決めてから場に臨む必要があったんです。
同席のあと、僕のメモ帳には「わからなかった用語」と「商談メモに入れるべき項目」がびっしり書かれていました。
この「項目リスト」こそが、未経験の僕にとっての最強の武器になりました。
未経験でも早い段階で受注につながったのは、この「逆算」のおかげだと思っています。

②打ち合わせの最後に、次の日程を「その場」で決める
「また改めてご連絡します」で終わる打ち合わせは、驚くほど次につながりません。
帰ってからメールで日程調整を始めると、それだけで何往復もかかってしまいます。
だからこそ、打ち合わせの最後の5分で、次に会う日をその場で決めてしまう。

でも、その場で日程を聞くのって、ちょっとグイグイしている感じがしませんか?

「次回はこの続きをやりましょう」と目的を添えれば、むしろ相手も安心するよ。
次の予定が決まっているだけで、お互いに「宿題」を意識して動けるようになります。
ちなみに、日程を決めるときは「候補を2つ」出すのがコツです。
「来週の火曜か木曜の午後はいかがですか?」と聞かれると、人は「どちらにするか」を考え始めます。
「いつがいいですか?」と聞くよりも、ずっと早く決まります。
③「褒める」のではなく「承認する」
人を動かすときによく「褒めることが大事」と言われます。
でも、褒め言葉は、相手によっては「上から目線」に聞こえてしまうことがあるんです。
そこでおすすめなのが、「すごいですね」と評価するのではなく、「〇〇されているんですね」と事実を認めることです。
例えば、「資料がきれいですね」ではなく、「この資料、グラフの色まで揃えているんですね」。
評価ではなく、相手の工夫に「気付いている」ことを伝える。
これだけで、相手の表情が一気に変わります。
人は「褒められた」ときよりも、「見てもらえていた」と感じたときのほうが、うれしいものです。
特に、部下や後輩に対して使うと効果は抜群です。
「頑張ってるね」よりも、「毎朝、一番に来てメールを整理しているよね」のほうが、何倍も心に届きます。
社内で「あの人、仕事が早いな」と思われる小技

次は、社内で一目置かれるための小技です。
社内の仕事は、お客様とのやりとり以上に「スピード」と「段取り」で評価されます。
同じ仕事をしていても、「あの人は早い」と思われる人には、ちょっとした共通点があるんです。
④締め切りは「本当の締め切りの2日前」を伝える
これは、なかなかズルい小技です。
人に何かをお願いするとき、本当の締め切りをそのまま伝えると、だいたいギリギリに届きます。
そして、ギリギリに届いたものに修正が必要だったとき、もう時間が残っていない。
だから最初から、2日の余裕を持たせた締め切りを伝えておくんです。
こうしておけば、修正のお願いにも余裕を持って対応できます。
相手を急かさずに、自分も焦らずに済む。お互いにとって得な「ズルさ」です。
実際、仕事ができる人ほど、人にお願いするときの締め切りの伝え方がうまいものです。
ただし、「実は余裕があります」とは絶対に言わないこと。
一度でも「本当の締め切りは後ろだった」と知られてしまうと、次から締め切りを守ってもらえなくなるからです。
ズルい小技は、黙って使うのがマナーです。
⑤メールやチャットは「件名(1行目)で結論」を書く
忙しい人ほど、メッセージの1行目しか読んでいません。
「お疲れ様です。先日の件ですが…」と始まるメッセージは、途中で読むのをやめられてしまうことがあります。
だからこそ、1行目に「【ご確認のお願い】見積金額の最終確認(今週金曜まで)」のように、結論と期限を書いてしまう。
それだけで、返信の速さがまったく変わります。
もうひとつのコツは、「はい/いいえ」で答えられる形で聞くことです。
「どうしましょうか?」と聞くと、相手は考える手間がかかります。
「A案で進めてよろしいでしょうか?」と聞けば、相手は「OK」と返すだけで済みます。
⑥会議では、最初に発言する
会議の最初の発言は、その後の議論の「土台」になります。
誰も話さない沈黙の中で、最初に口を開くのは勇気がいりますよね。
でも、最初に「たたき台」を出した人の意見を中心に、議論が進んでいくことがとても多いんです。
完璧な意見である必要はありません。
「たとえばこんな案はどうでしょう」と、叩かれる前提の案を出すだけでいい。
「最初に話す人」になるだけで、会議の主導権を自然に握ることができます。
しかも、最初に話してしまえば、その後は落ち着いて他の人の意見を聞くことができます。
「いつ発言しよう」とそわそわしながら会議に参加するより、ずっと楽なんです。
これは、会議が苦手な人にこそ試してほしい小技です。
⑦議事録は、会議が終わった瞬間に送る
議事録の価値は、内容の丁寧さよりも「送るスピード」で決まります。
会議の翌日に届く丁寧な議事録より、終わった5分後に届く要点だけの議事録のほうが、ずっと喜ばれます。
会議中に議事録を書き進めておいて、終わった瞬間に「決まったこと」と「誰がいつまでにやるか」だけを送る。
議事録を早く送る人は、それだけで「仕事が早い人」という印象を持たれます。
しかも、最初に送られた議事録の書き方が、そのまま「決まったこと」として残ります。
つまり、議事録を送る人は、会議の結論を”確定させる人”でもあるんです。
これも、なかなかズルい効能ですよね。

僕は議事録を自動でつくる仕組みまで作ってしまいましたが、最初は手作業でも十分です。スピードが一番の武器になります。
小技を「使いこなす人」と「振り回される人」の違い

ここまで7つの小技をご紹介してきましたが、いかがでしょう。
「全部やってみよう!」と思った方もいるかもしれません。
ただ、ひとつだけ注意してほしいことがあります。
それは、小技を一度に全部やろうとすると、ほぼ確実に全部が中途半端になるということです。

よし、明日から7つ全部やるぞ!…と思ったら、一週間で全部忘れていました。

ひとつずつでいいんだよ。ひとつが「当たり前」になったら、次を足せばいい。
小技を使いこなしている人は、「今週はこれ」とひとつに絞って、体に染み込むまで繰り返しています。
一方で、小技に振り回されてしまう人は、たくさん知っているのに、どれも習慣になっていません。
知っている小技の数ではなく、「無意識にできる小技」の数が、仕事の差になります。
これは、筋トレとよく似ています。
いろいろなトレーニング法を知っていることより、同じメニューを続けられることのほうが、体は確実に変わります。
もうひとつ大切なのは、小技の目的を忘れないことです。
今回の7つの小技は、どれも「相手の時間や手間を減らす」ためのものです。
相手のためになっているかどうか。ここさえ外さなければ、小技は「ズルい」ではなく「気が利く」に変わります。
小技は「自分が楽をするため」ではなく、「相手の手間を減らすため」に使ったときに一番効く。
「ズルい」と「卑怯」の境界線
ここで、ひとつはっきりさせておきたいことがあります。
「ズルい小技」と「卑怯な手」は、まったくの別物です。
境界線は、とてもシンプルです。
- 相手が後から知っても、笑って許してくれるか
- 相手の時間やお金を奪っていないか
- 自分だけが得をしていないか
この3つを満たしているなら、それは「ズルい」ではなく「賢い」です。
反対に、相手が知ったら怒るような手は、どれだけ効果があっても使うべきではありません。
信頼は、積み上げるのに何年もかかりますが、失うのは一瞬です。
小技で得た小さな得が、大きな信頼を失う原因になっては本末転倒ですよね。
今日からできるセルフチェック
- 7つの中で、明日すぐに試せそうなものはどれか
- その小技で、誰のどんな手間が減るか
- 1週間続けるために、どこに書いておくか
ひとつ決めたら、スマホのメモやカレンダーに書いておくのがおすすめです。
まとめ:小技は、楽しんで使えば武器になる

今回お伝えしたかったことは、この2つです。
- 小技は「相手も自分も得をする」ちょっとズルいくらいがちょうどいい
- 一度に全部ではなく、ひとつずつ「無意識にできる」まで繰り返す
小技は、知った瞬間から使えるのが最大の魅力です。
そして、小技で小さな成功体験を積み重ねると、仕事がどんどん楽しくなってきます。
仕事が楽しくなれば、本質である「土台づくり」にも自然と力が入るようになります。
小技と本質は、ちゃんとつながっているんですよね。
小技で「仕事って面白い」と感じ、本質で「成果が出る」状態をつくる。
この両輪がそろったとき、仕事は一気に楽しくなります。
最後に、今回の7つの小技をおさらいしておきます。
- 商談メモの「完成形」から逆算して話を聞く
- 打ち合わせの最後に、次の日程をその場で決める
- 「褒める」のではなく「承認する」
- 締め切りは「本当の締め切りの2日前」を伝える
- メールやチャットは1行目で結論を書く
- 会議では、最初に発言する
- 議事録は、会議が終わった瞬間に送る
どれも、明日の仕事ですぐに試せるものばかりです。

最後に、ひとつだけ。
今回ご紹介した7つの中から、まずはひとつだけ選んで、明日の仕事で試してみてください。
「お、ちょっと楽になった」「相手の反応がいつもと違う」。
そんな小さな変化が、仕事を面白くしてくれるはずです。
これからも「知っているだけで得をする小技」をどんどん紹介していきますので、楽しみにしていてください。
「こんな小技もあるよ」という方がいたら、ぜひ教えてください。
ワキログでした!



コメント